スタッフブログ

中四国地方協議会 保険薬局事務職員研修交流集会2019

2019年8月29日

   【鳥取・岡山・山口・香川・愛媛・徳島・広島】

6/22、23の2日間で保険薬局事務職員研修交流集会に参加してきました!!

 

今回の開催地は鳥取県☆特急スーパーはくとに乗り、いざ鳥取市へ。

 

今回の研修はSDHについて考える研修内容になっており、1日目は斎藤和則先生による学習講演を聞きました。

SDH(健康の社会的決定要因)がWHOの掲げる10項目、社会格差・ストレス・幼少期・社会的排除・労働・失業・社会的支援・薬物依存・食品・交通が病気にどのように関係しているかを考え、原因の原因を探っていくことの重要性を知り、HPH(その解決行動)をどのように行っていくかを学ぶ内容でした。

事務として、SDHの観点で気になったことを職場内で共有し、薬局として患者様に何ができるかを考え、行動していくことは大切であると感じました。

 

また、リハビリテーション室でのSDHの取り組みを言語聴覚士の方が発表され、職場会議の時間を利用し、症例検討・グループワークを実施されていることや、SDHの問題点と患者の疾患・障害との関係性を整理し、退院支援に活かせるようにするため、SDH報告シートを作成されていました。

取り組みを通して、実際に支援する際の課題をしっかり受け止められていたことやデリケートな問題であることを認識し、多角的な視点で分析し個別性を理解することが大切であることを知りました。

そして、日々の業務でSDHの取り組む時は最大限の配慮も必要であると教えていただきました。

 

そのほかにも、法人・事業所で取り組まれていることの発表があり、情報を共有することで、日々の業務では得られない様々な発見がありとても勉強になりました^^

 

研修後の夕食交流会では鳥取の美味しい食事を頂きながら、グループ対抗のゲームをし、交流を深めました。社長や専務の”かっぱ姿”はかなり貴重な光景でした♪^^ 

 

2日目はグループに分かれて「SDHの視点を取り入れた問診票を作ろう」と題して、環境の異なる架空の3薬局を設定し、それぞれ架空薬局の患者層の特徴をSDHの視点で捉えながら質問事項を考えていきました。

         ①中山間地域にある薬局。

          後期高齢者の患者が多数⇒65歳以上が対象の問診票

        ②市街地にある薬局。

          小児科をはじめ開業医も多い⇒小児科対象の問診票

        ③診療科が多数あり、入院施設もある病院の門前薬局。

          ⇒働く世代対象の問診票

 1日目に学んだSDHの視点をもとに、WHOが定める10項目に当てはめながら、意見を出し合い作成していきました。

どのような質問をすればより患者様の事が聞き出せるだろうかとどのグループも意見が沢山出ていました。

 

例えば・・・

②小児科対象の問診票では、「朝ごはんは食べていますか」

そこから何がわかるか。朝ごはんを食べていない理由に、規則正しい生活が送れているか(社会格差・社会的排除等)色々な要素が考えられます。

 

③の働く世代対象の問診票では、「ストレスを感じていますか」

ストレスの原因は何か、仕事・家庭等、投薬時に話を聞くきっかけにするにはどのような質問が効果的で気軽に答えて頂けるか考えました。

 

 

日々の薬局内で業務では、問診表に疑問を持つことや、問診表からSDHを探るという視点には中々行き着いていませんでした。

今回の研修交流集会後、ハーモニーでも問診表を見直そうと話が出ています!

 

他の薬局の取り組みを知ることや、意見交流が出来てとても有意義な時間でした。

 帰りの昼食は鳥取の海鮮を、お腹も心も大満足な2日間でした(*^^*)


(by:クリさん)

 

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